セレクトショップを開業するまでの流れ
「セレクトショップ」とは、一つのブランドに拘らず、バイヤーのセンスでショップコンセプト・顧客ターゲットに合った商品を選び販売するショップのことです。
主に、服飾・服飾小物などを扱うファッション関連分野のセレクトショップが多数を占めます。セレクトショップを開業して成功するには、お客様のニーズを考えたうえで、自分のセンスを活かし、オリジナリティー溢れる商品展開で固定客を確保する事が大切です。
しっかりと自分だけのコンセプトを決めて、開店までの作業を進めましょう。スケジュールは、個々の状況や事情によってことなります。下記のスケジュールは目安として、参考にご覧ください。
ショップコンセプトを決める
自分はどんなセレクトショップを作りたいと思うか？何を訴求ポイントにしたいのか？自分の得意分野は何か？など、店のコンセプトを明確にしてターゲットを絞り込みます。
これが決まらないと、お店に置くものの商品構成、どんな内・外装にするか、などが決まりません。アパレルメーカーや、たくさんのブランドが、WEBサイトで独自のショップコンセプトを打ち出していますので、調査して、自分らしいショップコンセプトを決めると良いでしょう。
さらに、コンセプトを明確に反映したお店にするため、下記の事を進めていきます。
ターゲットを絞る
・年齢は何歳代か？
・性別は？（女性向け・男性向け）
・客層のライフスタイルは？（職業、趣味、家族構成など）
ターゲットをさらに絞り込み、情報に敏感な人をターゲットに絞る事が大切になります。
調査を行う。
・街頭調査を行う。
・競合店の調査を行う。
ショップコンセプトと共に、早めに店名を決めておくと良いでしょう。モチベーションを上げる事も一つの理由ですが、それ以上に、店名を決めることで、仕入れ先からの信頼を得られるからです。
開業する立地を決める。
セレクトショップを開業する立地を決めていきます。「コンセプトに合った場所か？」「絞り込んだターゲットがその商圏内にいるかどうか？」に留意して、決めていきましょう。立地条件とコストを考えて出店する場所を決めましょう。
事業計画書の策定
セレクトショップの開業に際しては、事業計画書の作成が必須です。様々なリスクを考慮したうえで、策定しましょう。
初めて作成する方は、最寄の商工会に相談すると、指導してくれる可能性がありますので、活用しましょう。
資金計画、及び、資金準備
60〜70日前には、セレクトショップを開業するための資金を準備します。開業資金の30%は自己資金で賄うのが良いとされています。自己資金で不足する分は、銀行から借り入れるなど、調達先を確保しておきます。売上や収益の見込み概算も行っておくと、店舗賃料などの概算も出しやすくなります。
商品構成を決める。
コンセプトに沿って、詳細な商品構成を決めていきます。用途、デザインなど、様々な角度から分類し、選定します。
・どんな場面で身に着けるか？
・どんなファッションイメージか？
など、いろいろな分類をしながら、さらに自分の店舗の商品構成をどうするか絞っていきます。
仕入れ先を決め、商品を仕入れる
仕入れは、セレクトショップで一番大切なポイントです。半年ほど前から準備をはじめます。決定したコンセプトに沿って、商品の仕入れ先を探していきます。基本的には、メーカーから仕入れるか、問屋から仕入れるかになります。
店舗の決定（55〜70日前）
セレクトショップの店舗を借りる際には、立地を決めたら、開店の半年ほど前から物件を探し始め55〜70日前には店舗を決定します。
立地については、オープン後の集客・売上を決定する要素ですので、妥協せずに、慎重に検討することが、大切です。
内装業者の選定（50〜60日前）
コンセプトに沿った施工ができる内装業者を選定します。内装が完成するタイミングを考えて什器・備品の購入、納入を考えましょう。
開業届けや申請
セレクトショップの開業には、基本的には許可申請を行う必要はありません。開業時に開業届けを出すか、確定申告の際に申告が必要になります。
また、スタッフを雇う場合は、各関係機関に届け出が必要です。
スタッフの確保
スタッフを雇用する場合は、店舗に合ったスタッフの求人を行えるよう、求人媒体、求人広告の内容等に留意しましょう。社員研修なども踏まえて30〜60日前には確保しておくと良いでしょう。
販促・広告（販促物の印刷は30〜35日前に）
販促には、様々な方法があります。コンセプトに沿った販促・広告の方法を選定します。
売り場の演出
お客様が動きやすいように動線を考えて、什器、商品を配置していきます。
居心地の良い空間作りには、映像・音響設備も、重要な役割を果たします。
開店
すべての準備を整えていよいよ開店です。
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